あなたの目の前で、誰かからいじめられたり、差別されたりして泣いている人がいたとします。
「どうしたの?」「大丈夫?」「何があったの?」
と聞くのが母性だとしたら、父性はその人がもう二度と悲しまないようにするにはどうしたらいいか、同じようなことで悲しむ人をこれ以上増やさないように改善策を考えたり相手に注意をしたりして「対処すること」だと、大まかには私はそんな風に思っているんです。
母性が過去に向いているのに対し、父性はこれから先の未来に向いている、そんなイメージです。
あなたがこの泣いている人の立場だったら、自分のために何かしら対処をしてくれる人をどう思いますか?
「自分は守られている」と感じませんか。
こんな父性のある男性を、私と同じ世代50代〜60代の方はパートナーに求めているのかなと思いました。
でも、相手に「こうしてほしい」と求め続けることはつらいことでもありますよね。
そんな時どうしたら気持ちが楽になれるのか、私の体験談ですがお話しますね。
・自分の意見がない
・気の利いたことを言ってくれない
・問題に対処しない
・リーダーシップがない
うちの夫はこのタイプです🍀
私はずっと男性は男性らしく、女性は女性らしく、子育てにおいても男女には役割があって男性が父性の役割、女性が母性の役割、と分けて考えていました。
昔はそういう価値観で、そういう親に育てられてきて私達は受け継いでいるんですよね。
(みんなそうですが)
なので、私はずっと母親でいたくて、夫には父親でいることを望んでいたんです。
私は母親だから、子供をよしよしする役割、あなたは父親だから子供を躾けたりする役割でいてね、という感じで構えていました。
これが正しい夫婦の形と思っていたんです。
確かに子育てにおいては、父性と母性はある程度バランス良くあった方がいいとは思います。
でもこのやり方では、相手に期待しているということになってしまって、夫が期待通りのことをしてくれないと私はイライラしてしまうという心理になります。
実際「何であなたは父親の役割をしてくれないの?」とイライラしていました。
夫は育児に協力的でしたが、躾は私任せの人だったんです。
イライラしながらも私はずっと待っていたんですよね、夫が「父親」になってくれるのを。
私は自分自身をカウンセリングで変えてきたので、間違った考え方は変えるのが当たり前だとも思っていたんです。
そんな、いつも同じようなことで夫婦喧嘩をすることにうんざりしていたある日、カウンセリングの影響があったのかはわかりませんが「私が父親になるしかない」と思ったんです。
それからは強くなりました。
家族にも、周囲にも言わなければいけないことを伝えるようにしました。
父性とは嫌われ役でもあります。
誰でも注意されたり、抗議されたりするのは嫌でしょう?
父性を取り入れることは私にとってとても苦手とすることでしたが、何を言わなければならないのかだけはわかっているつもりだったので、それだけを頼りに何とかやってきました。
(伝え方の失敗もしました)
そして夫に期待しない、期待するものに自分がなったことでイライラしなくなり喧嘩も少なくなりました。
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相手に期待することは自然なことだと思いますし、期待しないということは少し寂しいことかもしれません。
なので、お互いに少しずつ理解するという方向は持ちつつ「期待するものに自分がなる」という目標を持つことが一番いいのかもしれませんね。
ただ、私の場合は相手に期待することに疲れてしまっていたので「期待しない」と思う方が楽になりました。
「期待して思い通りにならないと喧嘩する」ということにどれだけの時間を費やしてきたか、
「喧嘩する姿を子供達に見せ、どれだけ傷付けてきたか」
そこを考えると「相手に期待しない、期待するものに自分がなる」というメリットは大きいと思いました。
そしてもう一つ、「相手に期待しない」という距離感が、多様性を認める、自立の時代(相手に依存しない)を取り入れていることと同じになるのではないかなと思いました。
(「この人はこの人」と思える距離感)
時代を取り入れることは実生活でも悩みを解決するヒントをくれると私は思っています。
私の場合はこれ以上夫婦喧嘩をしたくないという思いが強かったので追い込まれて変わりましたが、ジェンダーレスの時代でもありますし、時代を取り入れるということをいつも視野に入れておくといいかなと思いました。
自分がどんな価値観を持っているのかわからないという方は、その時々の時代の価値観と自分の考えを照らし合わせてみるといいと思います。
ノートに書き出してみたりするとわかりやすいかもしれないですね。
そして最後に。。。
(夫のフォローもしておかないと!)
夫もそういう風に育てられているんですよね。
(※発達障がいなどは育て方が原因ではありません)
だから義父母が悪いのかと言ったら、そうではないと思うんですよ。
義父母自身も夫と同じように育てられてきていたり、いろんな事情があったりして、子育てがうまくいかなかったということは誰にでもあると思うんです。
それに私もできていないところはいっぱいありますからお互いさまですよね。
でも完璧な人なんていませんし、夫婦に限らずお互いの足りない部分は補い合っていければそれでいいって、私は思うんですよ。