いじめを最小限に食い止めるには「悪い噂を聞いても自分で止めておくこと」だと私は思っています。
私と母のことをお話しますね。
私の母はいろんな理由で人を差別するような人でした。
そして、自分と関わりのない人でも「あの人は変だ」「あの人は悪い人だ」という噂を聞けば母の中でその人は悪者確定となり、一緒になって陰口を言っているような人でもありました。
そんな母親に育てられたので私も過去は母のような人間で、人を差別することも、悪い噂を真に受けることも、その噂をまた誰かに話すことも、「当たり前のことで普通のことだ」と思っていたんです。
でもカウンセリングで気付いたんです。
自分が間違っていること、親の間違った考え(価値観)を子供は受け継いでしまうということに。
親がしていることや教えられたことが間違っているなんて、思いもしませんでした。
人を差別することは許されることではありませんし、噂話も昔から言われていますが言っている人の主観が入るものです。
仮にその噂が本当だったとしても、悪い噂であれば人に言うものではないと私は思います。
それに、変わっていてもいい、いろんな人がいるからこそこの世界は楽しいんですよね。
私は被害者の経験もしています。
被害者の立場になることで多くを感じ、深く考えることができましたし、カウンセリングも再開しました。
いじめの心理は今までどれだけ調べたかわかりません。
それで昔の自分がしていたこと─悪い噂を誰かに話すこと─がいじめの始まりだったのではないかなと思うようになったんです。
噂を広めることによって「1人(被害者)対複数」になっていきますよね。
噂を知っている人は被害者と仲良くすれば自分まで陰口などを言われると思い、保身のために距離を置きたいと思うものです。
なので、被害者は噂を広められるほど孤立していくと思います。
私はこれがいじめのベースだと思っているんです。
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悪い噂を広める人がすべて私と同じように育てられたのかはわかりません。
でも原因がどうであっても、いじめがなくならないということは噂を広めている人はいるというのが私の考えです。
「悪い噂は自分で止めておく」
これがマナーとして定着すれば、いじめが少なくなるのではないかなと思いました。
ネット上のいじめも同じだと思います。
子育ては修正がききます。
私も子供達への修正作業がまだまだ残っていますし、子育てに終わりはないと感じています。
私達親が、大人が、子供達の良いお手本になりましょう。
その姿勢は子から子へとずっと受け継がれていくはずですから。